今日聴いたもの

The Man Who Does Not Nod / Tipographica
95年のライブ音源集。レコメンやニッティング・ファクトリー系を思わせるチェンバーなアヴァン・ロックとハードロック的なパワー・フュージョンを細切れにミックスしたような楽曲が次々に。ブックレットには「あくまで4拍子」と書いてあるけど、すごく複雑な変拍子に聞こえるギクシャクと不規則な、しかし不思議とファンキーなリズム。次々に曲想が変わる落ち着かない展開の中で、時々全員が一丸となって不条理でキャッチーなフレーズをユニゾンする瞬間が格好イイ。ベスト・トラックは陽気に狂ってる雰囲気の脱臼ジャズ・ロック"最悪のデート"。
God says I can't dance / Tipographica
96年のスタジオ盤。濃厚な音楽性はさらにエスカレートして、曲調が次々に変わるだけじゃなく、同時に複数の音楽が鳴ってる感じ。特に1曲目の"裸のランチ(ゴーゴー・ヴァージョン) "の中盤、躍動感のあるアッパーなリズムと理知的なホーンのフレーズが同居してるパートとかすごく奇妙で最高。あとは"火薬の匂い彼女の味"の最後の疾走バースト・ロックや、"キングス・ゴールデン・トイレット"の終盤でノーウェイヴなギターが炸裂するところ、"うなずかない男"の突然洒落たオルガン・ジャズ風になるあたりもかなりお気に入り。時々木琴が加わってザッパのチェンバー・ジャズロックみたいになる瞬間も。