今日聴いたもの

Cumulo Nimbus / Forty Seven Times Its Own Weight

75年。テキサス産のクロスオーヴァー盤。ブラックプロイテイション映画サントラっぽい疾走ジャズファンクに変拍子やアブストラクトなフレージングを散りばめた"March Of The Goober Woobers"が象徴するように、キャッチーなセンスとアヴァン志向が同居した音楽性。変拍子ファンクからガムラン風まで多彩な展開を見せるプログレ・ジャズロック"Jig"からバップ風のホーンが16ビートに乗る急速調クロスオーヴァー"Halyards"に続く流れがお気に入り。Fable Records再発。

Unity Sing It Shout It / Tony Aiken & Future 2000

76年。NYのマイナーなヴォーカル＆インストゥルメンタル・グループのディスコ・ソウル作の再発。全体にブラスロック的な歯切れ良いホーン・アレンジが特徴的。何といってもビッグバンド・スウィンギンなニューソウル・ディスコ"Unity Sing It Shout It"のノスタルジックでアッパーな雰囲気が最高で、これと快適テンポの爽快ダンサー"Good Things"がベスト・トラック。疾走テンポのブラス・ディスコ"Better Days"と男のあえぎ声で始まるスウィート＆メロウなハーモニー・ソウル"She Loves Me"の、アープシンセが大活躍な2曲も結構イイ感じ。

The Paris Sisters Sing Everything Under the Sun!!! / The Paris Sisters

67年。米国の3人組ガール・グループがジャック・ニッチェのプロデュースで製作したオリジナル・アルバム。ハスキーなリードヴォーカルにドリーミーなコーラスが絡む"You"は、久しぶりに聞いたけどホント何度聞いてもとろける名曲。同じくプリシラ作の軽快なアップナンバー"My Good Friend"はこのグループのアンニュイなイメージからは外れるけど楽しいイイ曲。カヴァー曲では、原曲の弾けるイメージと対極な彼岸系な歌世界を展開する"It's My Party"がやっぱり突出。ゴフィン=キングの"Some Of Your Lovin'"のほのかなソウル・フレイヴァーにもグッときた。Eric Record再発盤。