今日聴いたもの

Life, Love and Faith / Allen Toussaint
72年。ミーターズによるゆったりしたリズムが心地良いセカンドライン・ファンキー・ロック。なんだけど、アラン・トゥーサンってこんなに歌が下手だっけと思うくらいヴォーカルが頼りなくて、バックの演奏が格好良いだけに、ずっともどかしい思いで聴き進めているうち、アルバム後半で様子が激変。切ないメロディーに泣ける"Soul Sister"をはじめ、MORシンガーソングライター風な"I've Got to Convince Myself"、メロウなラテン・ハーモニー・ソウル"Fingers and Toes"、ダウン・テンポのブルージー・ファンク"On Your Way Down"、凝ったアレンジのノーザン・ソウルフル・ロック"Gone Too Far"、ファズギター入りの哀愁ブラスロック"Electricity"と、ブレイクビーツに使用されそうなイカシたリズムにキャッチーな美メロが乗るグルーヴィーな名曲が連発。心なしか前半の楽曲に比べてヴォーカルがこなれてる感じなのが不思議。
A Different Shade Of Black / Louie Ramirez
ラテン系有名ヴァイブ奏者の76年作。バーバード・パーディーやゴードン・エドワーズらが参加したディスコ・オリエンテッドな1枚で、流麗ストリングスや女声コーラス、そしてもちろん清涼ヴァイブなどを散りばめた煌びやかなアレンジに腰に来るリズムが気持ちイイ。バリー・ホワイト系の上昇気流ディスコ・インストにエキゾティックなスパイスを加えたキラーなシングル曲"Latin Rhapsody"、軽快で洒脱な快適ラテン・グルーヴ"Laura"、ドタバタしたリズムが格好良い、ちょっとニューソウル・テイストな"Bad Luck"、クールに疾走するヨーロピアンなイージーリスニング・ディスコ"If I Should Lose You"あたりが特にお気に入り。
SO MANY FRIENDS / 岡崎友紀
81年。ウエストコースト風にラテン・クロスオーヴァー、サバンナ・バンド風ノスタルジック路線など、全編、カラッとライトなAORアレンジが気持ち良いシティーポップ志向のアルバム。全体に、イントロや歌いだし部分ではオッと思うんだけど気が付いたら聞き流してしまってる、という感じの曲が多いんだけど、声に引っ掛かりがない上に、メロディーと歌詞、アレンジがあまり衝突してないからかな。でも、フックが効いたメロディーの後期ドゥービー風ポップ"SWEET JOKE"、軽快なキューティー・シティポップ"SAY SAY GOODBYE"、ラテンロック風のAOR歌謡"5 MINUTES WAIT"はかなりイイ感じ。