今日聴いたもの

Birds / Bic Runga
05年。ビョークから過剰なエキセントリックさを抜いたようなキュートなウィスパリング・ヴォーカルが魅力的なニュージーランドの女性SSW。アルバムの大半を占めるフォーキーでジャジーなスロー・ナンバーの、ダウナーでミステリアスな雰囲気も悪くないけど、時々挟み込まれるポップス寄りな曲がなんといってもすばらしい。メランコリックでドラマティックな哀愁ポップス"Say After Me"、エレピとワウギターをフィーチャーしたメロウなガールポップ風の"That's Alright"、ハッピートゥゲザー系のグルーミーなシャッフル・ナンバー"Blue Blue Heart"あたりが特にお気に入り。
Aquarian Moon / Osunlade
06年作、エレクトロニックなシンセ音とエスニックでロックっぽい生演奏が共存するNY産クロスオーヴァー・ハウス。アフリカン・パーカッションに優雅な弦楽演奏が絡む"Thira"から哀愁と官能のスパニッシュ・ハウス"Aquarian Moon"、深海メロウなヴァイブのイントロからシタール入りの中近東グルーヴに突入する"Day We Met for Coffee"、そしてテクノっぽい音色のリズムが格好良い"Flow"にいたる冒頭4曲の流れが最高。クラブ・ジャズやブレイクビーツ・ファンク色が強くなる5曲目以降はちょっとダレるけど、それでもどの曲も一筋縄ではいかない音のフュージョンぶり。終盤の白眉はまたまたテクノっぽいエキゾティックなパラダイス・ハウス"Sorkinsikartep"で、マジカルなリズム・トラックがひたすら気持ち良い。