今日聴いたもの

Sugarless GiRL / capsule
新作。「FRUITS CLiPPER」に引き続いてのエレクトロ・ディスコ〜ディスコ・パンク路線をベースに、今作はハード・ロッキンなディストーション・ギターを大フィーチャー、さらには男性ヴォーカル曲もあって、全体にこれまでのキラキラ・テイストにギラギラ感が加わった印象。中核となるガーリー・エレポ・ディスコ歌謡は相変わらず絶好調で、高揚感満点のロッキン・フィルター・ハウス"Starry Sky"をはじめ、Perfumeっぽいキュートなキャンディー・ポップ"Sugarless GiRL"、グラマラスなハード・ロック歌謡"Spider"、ハイエナジーな"Sound of Silence"と、どれも甘酸っぱいヴォコーダー・ヴォイスが最高。ハイエナジーといえば、まるっきりデッド・オア・アライヴな男性ヴォーカル曲"REALiTY"とアシッドハウス・プラス・ユーロビートなインスト"MUZiC"も新鮮。
Julie Budd / Julie Budd
トニー・ハッチがプロデュースした71年作。「ジーザス・クライスト・スーパースター」の"I Don’t Know How To Love Him"を取り上げてることに象徴されるように、しっとりと始まってサビで盛大に盛り上がるタイプのリサイタル熱唱系のMORが中心の女性ヴォーカル盤なんだけど、トニー・ハッチのオリジナル作品はさすがにどれもクオリティが高くて、特にディオンヌ・ワーウィックバカラック・ナンバーのような洒脱なメロウ・ポップ"Touch Me"とキュートなアコースティック・スウィング"Marie de Vere"の2曲が本当に素晴らしい。シャッフル・ビートの軽妙フォーキーな"Call Me"カヴァーも60年代のテクニカラーな映画音楽風でなかなか。ドラマティックなリサイタル系ではサビでの洒落た転調にグッとくる"How Can I Be Sure"がイイ感じ。「ジャケガイノススメ」シリーズ再発。
The Howlin' Wolf Album / Howlin' Wolf
69年。Soul Jazzのコンピで聞いたドープなサイケ・ブルースロック"Evil"にブッ飛んで、それ以来ずっと気になっていたアルバムがついに紙ジャケ再発。うーん、これは期待を裏切らない怪作。ドタバタしたドラムとダウナーでグルーヴィーなベース上で、サイケなファズ・ギターに金属的なスクイーズ・ギターやビヨーンとしたワウ・ギターが絡む、危ういバランスで成立してる感じのアンサンブルがめちゃくちゃスリリング。浪曲師のようなダミ声の唸り節も強烈。「Electric Mud」の姉妹編という看板に偽りナシな、全曲凄い、アシッドなブルースロック強力盤。