今日聴いたもの

オレンジ色の朝 / 原茂
78年。六文銭のギタリストのソロ・アルバム。いきなりティンパン系のレイト70'sシティ・ポップど真ん中なファンキー・クロスオーヴァー演奏にワクワクしてると、フォークを引きずった無骨で不安定なヴォーカルがバックについていけてなくてガックリ。うーん、あとちょっとでパーフェクトなのに。"私の家"や"夏の雨"にみたいにフォーク寄りの曲は比較的違和感が少ないんだけど、アルバムを通じてイイ曲が揃ってるだけに、ヴォーカルが違う人だったらという、もどかしさが最後まで付きまとう感じ。でも4ビートの鎮静フォーキー"Nice Girl"は完璧な1曲。
TOKYO SNIPER / 流線形
06年。巻き舌ウィスパリングなフィメール・ヴォーカルを擁した、80年前後っぽいアーバン・メロウなシティ・ポップ。出だしのデリケートなメロディー展開にグッとくるメロウ・グルーヴ"花びら"、スティーリー・ダン風のクールなAORロック"恋のラストナンバー"、前作に引き続き中央フリーウェイ的な世界を追求した"レインボー・シティ・ライン"に思いきりソリッド・スライダーな"TOKYO SNIPER"など、後追いならではのブレのなさが印象的な佳曲がズラリ。具島直子にも通じる感じの胸にキュンとくるガーリー・メロウ・グルーヴ"薄紫色の彼方"と"雨のシンデレラ"がベスト・トラック。