今日聴いたもの

Seventh Son / Georgie Fame
69年。昔ベスト盤で聞いた"Fully Booked"と"Seventh Son"が大好きで、このアルバムは個人的に待望のCD再発。ファズ・ギター炸裂のサイケなR&Bビートで、まさにこんなのが聞きたかったっていう感じの"Somebody Stole My Thunder"のほか、ソフト・ロッキンR&Bという感じの洒落たクリスマス・ソング"Ho Ho Ho"にエレピがメロウなジャズ・ワルツ"Blossom"、ドゥワップ・スタイルからシャッフル・ビートのグルーミー・ポップにチェンジする"Am I Wasting My Time ?"、官能的でミステリアスなスウィンギン・ジャズ"Bird In A World Of People"など、期待通りのヒップでグルーヴィーな曲が満載で大満足。ああ、それにしても"Fully Booked"は本当にカッコイイ。久々に聞いて改めてシビれた。 
Georgie Does His Thing With Strings / Georgie Fame
これも69年作。キース・マンスフィールド・オーケストラの流麗なストリングス演奏をバックに、ポピュラー・ヒットの数々を甘く切なく歌い上げる1枚。上のアルバムとの落差がスゴイけど、そういうものだと思って聞けば、休日の昼下がりのBGMに最適なリラックス・ムードが心地良いヴォーカル・アルバムかも。ラテン・ムーディーなビートルズ・カヴァー"And I Love Her"からオリジナルのミュージカル風ワルツ・ジャズ"Maybe In The Spring Again"に続く冒頭と、バカラック・クラシックの"A House Is Not A Home"に"This Guy's In Love With You"の男の切なさ漂うのカバー、洒脱に泣ける"Girl Talk"(コステロによるカヴァーにちょっと似た雰囲気も)と続く中盤の流れがイイ感じ。
MOONRIDERS CM WORKS 1977-2006 / ムーンライダーズ
この30年間にメンバーが手がけたCMソングを集めた編集盤。鈴木慶一の若い歌声が堪能できる"ナビスコ ピコラ"(ポニーテイルが参加!)と"バイバイボーイ バイバイガール"(大野方栄とのデュオ)に、菊池真美が歌うエキゾティック期ムーンライダーズ節が炸裂なキューティーガールポップ"ひとりよりふたり"と、70年代後半の3曲はどれも完成度の高い名曲で感激。"いまの君はピカピカに光って"にはじまる80年代前半の楽曲群もキラキラしたテクノポップ感いっぱいで、なかでも"SONY ラジカセ「エナジー99」"のダブにはビックリ。80年代後半以降は一筆描きっぽい、いわゆるプロのCM音楽という感じの曲が中心に。