今日聴いたもの

sweet montage A / ANATAKIKOU
05年1st。テレヴィジョンを思わせるアブストラクトで粘っこいギターにシビれてると、聞こえてくるのは甘い歌声で歌われるフックの効いた歌謡メロディー。とにかく冒頭の"WOMEN RECORD"にヤラれた。なんだか70年代の郷ひろみオルタナ・ギター・ロック化したような不思議な雰囲気。同路線でポストパンク寄りな"いけないところで"も、終盤のダビーなベースとか奇妙にねじれたポップソングで最高。ほかに70年代フォークがXTC的にヒネくれたような"眠たい電車"や奇妙に明るいシュールな股旅ロック"幻想港町"とか、とりあえず松浦正樹という人の声と作曲センスはすごく好み。ツインヴォーカルのもう一人、北條真規という人の曲では歌詞が面白いホットロッド・ギターロック"モーターガール"がお気に入り。 
Gradation'12 / ANATAKIKOU
05年。インディー時代音源の再録やリミックス等で構成された2nd(?)。まだ上記1stで聞けるようなユニークなギター・ロック歌謡路線は確立されてない印象だけど、70年代フォーク/ニューミュージックをモダンポップ的に再構築したような、十分個性的な「うたもの」ギター・ロック集。歯切れの良いアコギが気持ち良いグルーミー・ポップ傑作"リリー"をはじめ、かなりXTCな"アーチ、越えて"に、コーラスワークがキャッチーな"甘い種の不思議"など、やっはり松浦正樹がメインで歌うモダンポップ・フォーキーな曲に強く惹かれる。いやー、この人の甘い歌声と洗練されつつヒネクれた曲作りは本当にイイなあ。