今日聴いたもの

P.H.U.Q. / The Wildhearts
英国ギター・バンドの95年作。ラウドなギターに甘酸っぱいメロディーとコーラスという典型的な90'sパワーポップ・スタイルなんだけど、曲によっては極端にギターがハードなのが特徴で、70年代風の"I Wanna Go Where The People Go"なんかは曲とアレンジのギャップがかなり痛快。ただこの路線では不可欠なフックの効いた必殺メロディがあんまり聞けないんで、ただの角の丸いロックバンドに聞こえてしまうところも。むしろハードコアやスラッシュ寄りの"Woah Shit, You Got Through"や"Cold Patootie Tango"、ワイルドなガレージR&R"Getting It"みたいな絶叫系の曲の方がチラっと出てくる甘いメロディーが光ってる感じ。
Freezepop Forever/ Freezepop
00年。ボストンの男女3人組。全編に渡ってチープなシンセがピコピコしてる、スカスカでへなちょこな80's風シンセ・ポップの嵐。何といっても、ノスタルジックなメロディーが涼やかなキューティ・ヴォイスで歌われるドリーミーでガーリーなエレポップ"Plastic Stars"がダントツに素晴らしいけど、ほかにヨーロピアン・ポップ風の"Hairebrained Scheme"や、ロボ声とのデュオを聞かせるスラップスティックなSFテクノポップ"Robotron 2000"、オールディーズ・テクノポップな"Summer Boy"とかもイイ感じ。カタコト日本語のオリエンタル・エレポップ"テ二スのボイフレンド"なんて曲もあるけど、コレはイマイチ。