今日聴いたもの

Shine Through / Aloe Blacc
06年。Stones Throw発、EMANONのMCのクロスオーヴァーなR&B盤。1曲目、ラフなリズムトラックとデリケートでメロウなヴォーカルの対比が鮮やかなブレイクビーツ・ソウル"Whole World"が最高に気持ちイイ。そこからサム・クックをカヴァーしたハープシコーデッド・ソウル"Long Time Coming"にスムーズにつなげて、以降、ソウルやファンクはもちろん、ラテンにブラジリアン、ダンスホールにインド歌謡まで、多彩な音楽をサラリと聞かせつつ趣味良く進行。終盤には、ループするシンセが格好良いエレクトロ・ファンク・ソウル"Want Me"、Madlibプロデュースの70年代風快適ソウル"One Inna"、スティーヴィー・ワンダー風メロウ・ソウル"I'm Beautiful "とひときわキャッチーな美メロ曲を連発して、挙句に、爽快なホーンで幕を開けるサルサJohn legendカヴァー、"Gente Ordinaria"というとびきりのキラーが。プロデュースはPeanut Butter Wolf
Return to Cookie Mountain / TV on the Radio
Interscopeから出た06年2nd。ダラダラしつつ妙にポップで、どこか掴みどころのない轟音ギター・ロック。フワフワしたコーラスとか、やっぱりマーキュリー・レヴっぽい。エレクトロなマシナリー・ビート上でビッグバンドがスウィング、次の瞬間にはさっそく轟音ギターが炸裂する1曲目"I Was A Lover"、ドタバタしたリズムがイカすファンキー・シューゲイザー"Playhouses"、ハンマービートっぽい疾走ビートの覚醒ロックンロール"Wolf Like Me"あたりが特に印象的。なぜかTレックスを連想する哀愁ロックが並ぶ後半は、あんまり強烈な曲がなくてちょっとダレるかも。タメの効いたリズムの王道シュゲイザーなラスト曲"Wash The Day Away"なんかはイイ感じだけど。アルバム終盤に4曲収録されてるシークレット・トラックでは黄昏たホーンをフィーチャーしたダウナー・マンチェな曲がお気に入り。