今日聴いたもの

密室天国 / K-SAMA☆ロマンフィルム
03年。冒頭の"ダイエット天国"はなんか変わった歌詞の昭和40年代風グルーヴ歌謡だなあ、くらいにしか思わなかったんだけど、2曲目以降、ムード・ボサ歌謡に打ち込みビッグバンド・ジャズ歌謡と言った多彩な音に乗せて想像を絶するエロな世界に突入。1曲目ではシャウトしてたヴォーカルも少女っぽいウィスパー系になってきて、妙に淫靡な雰囲気に。80年代シティポップ風の"密室"からちょっとフレンチ・エレポップっぽいグルーヴ歌謡"ま〜ぶるPINK"と続く終盤あたりはもう耳で聞くポルノっていう感じ。
Runaways (Original Broadway Cast) / V.A.
Elizabeth Swadoという人が手がけたブロードウェイ・ミュージカルのオリジナル・キャスト盤。78年。とりあえず1曲目の激アッパーなラテン・コーラス・チューン"Where Do People Go"が最高で、続いて子供ヴォーカルによるグルーミー・フォーキー"Every Now and Then"、英国トラッド的な詠唱に現代音楽風のヴォイス・パフォーマンスが絡んで、かと思うと不気味な子供ヴォーカル・ナンバーになる"Minnesota Strip/Song of a Child Prostitute"と、いきなり目くるめく展開。
いかにもミュージカルっぽい、ハキハキしたコーラスや演劇的なヴォーカルが辛い瞬間も時々あるけど、ラテンにR&B、ゴスペル、ジャイヴといったブラック・ミュージックをベースにしつつ独創的な曲が多くてなかなか面白い。特に強烈なのがノスタルジックなピアノSSW風の美メロ・ポップ・ソングがファンキーなラップ・ナンバーに変わる"Revenge Song/Enterprise"。ほかにお気に入りはブーガルーに現代合唱風コーラスが絡む"No Lullabies for Luis"に子供ヴォーカルのクールなゴスペル・ブーガルー"Lullaby from Baby to Baby"、小粋なミュージカル・ジャイヴ"Basketball Song "など。