今日聴いたもの

Infinite Search / Miroslav Vitous
ウェザー・リポートのベーシストの69年リーダー作。とにかく1曲目の"Freedom Jazz Dance"がやたらとカッコイイ。ドタバタしたドラムと不穏なベースによる急速調リズムにフリーキーなギターが絡む危ういアンサンブルをメロウなエレピがつなぎとめてるような、なんともいえない緊張感。サックスがより前面に出た"I Will Tell Him on You"も似たテイストの名演。全体にアブストラクトな新主流派ジャズとクロスオーヴァーの狭間の、過渡期ならではの未分化な音楽性が魅力的。Collectsbles再発盤。
Magical Shepherd / Miroslav Vitous
ウェザー・リポート脱退後の76年作品。ジャック・デジョネットハービー・ハンコックなど「限りなき探求」と結構メンバーがかぶってるけど、こちらは思い切りファンキーなクロスオーヴァーを展開。スペーシーなシンセに神秘的でエキセントリックな女性ヴォーカル(時々奇声も)を大きくフィーチャーした楽曲群はちょっとゴングを思わせるところも。フリーキーだけどメロディアスなべースに耳が行ってしまう変拍子スペーシー・ジャズ・ロック"Magical Shepherd"や、バラけたアンサンブルで奇妙にグルーヴするアヴァン・ファンク"Aim Your Eye"あたりが特に印象的。Wounded Bird再発盤。