今日聴いたもの

LOVE CITY / 曽我部恵一
新作。「STRAWBERRY」後のアルバムはずっと買い損ねてたんで、ちょっと久しぶりな感じ。全編、ひたすらメロウで穏やかな耳触りのサウンドとヴォーカル、切ないメロディーがいっぱいで、陽だまりフォークロックの"3つの部屋"に"アップルソング"、ピアノの優しいフレーズが印象的な"幻の季節"、ヴァイブと爪弾きギターの静謐フォーク"東京 2006冬"とか、聞いてると無性に泣けてくる。いかにもSSW然とした曲ばかりではなくて、打ち込みソウル風ギター・ポップの"土曜の夜"やタイトゥン・アップ系のグルーヴィー・ロック"どこかでだれかが"、ラウドなギター・ロック"WINDY"など、バラエティに富んだ曲がそろってるんだけど、一貫してパーソナルな空気が心地良い1枚。
Love / The Beatles
ビートルズ音源をマルチ・トラック・レベルでマッシュアップ・リミックス編集したサウンドトラック。といっても組み合わせの妙やコラージュ・センスで楽しめる曲はそれほど多くなくて、ただのメドレーみたいな曲とか、イントロとエンディング以外はほとんどオリジナルのままな曲が目立つ感じ。むしろアルバムを通じてクリアーな音の良さが印象的で、特に"Revolution"〜"Back In The U.S.S.R."と続くパートや"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)"の迫力はかなり強烈。マッシュアップとしてのお気に入りは、いきなりの"Savoy Truffle"と"Drive My Car"の掛けあわせが異様にハマッてて最高な"Drive My Car/The Word/What You're Doing"、"Tomorrow Never Knows"のリズムに乗ってグルーヴィーなシタール・ポップ化した"Within You Without You"、グッドナイト・オクトパス・サブマリンなリンゴづくしの"Octopus's Garden"とか。簡素なデモ音源を華麗なサイケ・サウンドにアダプトした"Strawberry Fields Forever"もなかなかの技アリ感。