今日聴いたもの

Diamonds & Rust / Joan Baez
本日もセレクト合戦ゆかりの盤。このジョーン・バエズの75年作は、カヴァーと自作曲を織り交ぜて多彩に聞かせるフォーキーMOR盤で、SSWなメロディーがメロウ・グルーヴに乗るユニークなスキャット曲"Dida"をjunpeeさんのセレクトで聞かせていただいて以来、安いレコードを見かけたら買おうとずっと思ってた1枚だけど、今回、としひこさんが選曲されていた"Fountain of Sorrow"がこれまた格好良いフィメール・フォーク・ロックだったのでCDで購入。張りつめた雰囲気と翳りのあるメロディーに惹かれるタイトル曲に、"Dida"同様のクロスオーヴァー志向なメロウ・ポップ"Children and All That Jazz"、途中で作者のモノマネをしてみせる茶目っ気が楽しいルーズなロックンロール"運命のひとひねり"がお気に入り。
The Girl on the Sunny Shore / Uncle Walt's Band
ギターとベースのフォーク・トリオの74年と79年のアルバム収録曲をコンパイルしたSugar Hill編集盤。FURUさん選曲のハワイアンな和みフォーキー・スウィング"Aloha"を収録。ちょっとポール・マッカートニーを思わせる甘いヴォーカルとハワイアン風の中性的なハイトーン・ヴォイスが織り成す独特なハーモニー、そして歯切れの良いアコギ演奏が絶品な1枚。
先の"Aloha"ほか、グルーヴィーにスウィングする演奏に乗る抑制の効いたメロディーがクールな"Lean On Your Mind"、ブルージーで切ない"Shine On"など、比較的ルーツ寄りなWalter Hyatt作品、74年作のマッカートニー色の強い"High Heel"に"So Long Baby"、79年作でのファンキーなパーカッシヴ・フォーク"Hard to Bear"やアコースティック・クロスオーヴァーという趣の"To Make You Believe"などの洗練されたDeschamps Hood作品、洒脱の極みなアコースティック・スウィング"Dish Wiped Clean"をはじめ、切ないメロディーが炸裂なAORフォーキーの"Open up Your Heart"に"All I Need Is You"、美メロなサビに泣ける和みスウィング・フォーク"You Keep Me Holding On"など、ユルくてメロウな持ち味のDavid Ball作品と、メンバー全員がハイレベルのソングライターなのがスゴイ。