今日聴いたもの

Parakeet & Ghost / カーネーション
プロデュースとアレンジに上田ケンジを迎えた99年作。全19曲というボリュームに尻込みして、コレもまた買ったきり聞いてなかったCDだけど、セレクト合戦でめんちかつさんが選曲されていた"Strange Days"があまりに切ないメロウ・フォーキー名曲だったので。
冒頭の"はたして野菜はどうなのか?"(チェンバー・ロックっぽい)〜"Parakeet Kelly"(ブライアン・ウィルソン的な味わいもあるアヴァン+メロウ)をはじめとして、インスト曲が結構多いんだけど、これがどれもファニーでキャッチーなイイ感じの曲揃いで、フリーキーなギターが格好良いオルタナ・スウィング"ナポレオンライス"、ウクレレ・エレポップな"BIRTHDAY"、ラウンジ・シューゲイザーな"Parakeet Kelly(リプライズ)"あたり、かなりお気に入り。まあ、この辺はどちらかというと上田ケンジのテイストかなという気もするけど。
対して、歌モノは基本的に骨太でファンキーなロックンロールにモダンポップ的な仕掛けが施された感じの曲が中心。曲によってはアレンジや曲展開がちょっと過剰すぎる気もするけど、メロウ・フォーキーなファンキー・ロックにサイケポップを接木した"Planet Radio"、ファンク・ビートに長閑なフォークロックを乗っけた"グッバイ!夕暮れバッティング・マシーン"、浮遊感のある轟音ギターが気持ち良いオルタナシューゲイザー系ギター・ロック"ヘヴン"なんかは、グッとくるメロディーとハッとするアイデアを忍ばせたかなりの名曲。ベストトラックはやはり"Strange Days"で、このバージョンも悪くないけど、やはりセレクトで聞かせていただいたシングル・ヴァージョンのほうがより泣けるかも。