今日聴いたもの

Studio One Scorcher, Vol. 2 / V.A.
Soul Jazzのスタジオ・ワン・インスト集第2弾。前作の"Shockers Rock"にはかなり衝撃を受けたけど、今回は、なんと言っても"After Christmas / Jackie Mittoo, Bagga Walker & Pablove Black"が素晴らしい。呟くように歌われるクリスマス・ソングが遠くで聞こえる、メロウなイージー・レゲエで、ゆらゆらしたヴァイブが幻想的。どこかアブストラクトな雰囲気のダビー・インスト"A Big Car / Jackie Mittoo"もたまらなくメロウで、相変わらずジャッキー・ミットゥーは外れがない感じ。他にも、猥雑ムードの性急スカ・インストの"Dick Tracy / Skatalites"と"Nimble Foot / Roland Alphonso"をはじめ、儚いハミングがムーディーなサックス入りの哀愁ルーツ・サウンド上を漂う"Father Forgive Him / Cedric Brooks"、ファズ・ギター入りのダウナーなファンキー・レゲエ"Sidewalk Doctor / Vin Gordon"、うねるウッド・ベースが格好良いラストのラテン・レゲエ"Gumbay Jump / Dub Specialist"など、今回もクロスオーヴァーな充実の選曲。
Genclik Ile Elele / Mustafa Ozkent
Finders Keepersの相変わらずオブスキュアなレア・グルーヴ再発盤で、これはトルコ産のガレージ・サイケなグルーヴィー・ロック・インスト・アルバム。とにかく全編ブレイクビーツの嵐なドラムに、ヒップなベース・ライン、ヴィンテージなオルガン、そして中近東フレーヴァー漂うファズ・ギターと、ある意味完璧な音なんだけど、あまりにどの曲も同じ過ぎ(笑)。あえて選ぶとするなら、出会い頭のインパクトが鮮烈な1曲目の"Uskdar'a Giderken"、ズバ抜けてベースのフレーズがカッコイイ"Dolana Dolana"、パーカッシヴな疾走ナンバー"Ayaz"あたりかな。73年。