今日聴いたもの

JULIE SONG CALENDAR / 沢田研二
83年。歌手から女優、文化人、漫画家まで、いろんな女性が提供した歌詞にジュリーが曲をつけて歌うという企画盤。バックはエキゾティックスで、全編ニューウェイブの香りがプンプン。1曲目、武川雅寛のヴァイオリンをフィーチャーしたフラメンコ歌謡"裏切り者と朝食を"(作詞は里中満智子!)から何かネオサイケな感じ。お気に入りはムーライダーズっぽいNWツイスト歌謡"目抜き通りの6月"に"す・て・きにかん違い"、野宮真貴とのデュエットで聞かせるミュゼット・ボサ"ウィークエンド・サンバ"、矢口博康のフリーキーなサックス入りのノイジーパワーポップ"一人ぼっちのパーティー"など。他にもレゲエやらファンカラティーナ、ジャズまでいろいろ多彩な内容だけど、この人のルーツって実はこの辺なのかなと言う気がするくらいカンツォーネ調の"CHI SEI(君は誰)"がハマりすぎ。
ザ・ピーナッツ・レア・コレクション / ザ・ピーナッツ
カセットのみのアルバム収録曲や"スーヴェニール東京"他3曲のドイツ録音モノ、シャボン玉ホリデーモスラといったメディア絡みの曲などを集めたレアリティーズ編集盤。いきなりスウィンギン・ロンドンなグルーヴィー・ビートが炸裂する"ワン・ツー・スリー(with 布施明)"が最高。日本人離れした布施明のソウルフルなシャウトが凄い。この曲のほか70年のアルバム「ワン・トゥー・スリー」から3曲が収録されてるけど、オリジナルのダウナーさをキープしつつキュートに弾けるビートルズの"カム・トゥゲザー"に、同じくビートルズのバラードをソフトなボサ・タッチでカヴァーした"アンド・アイ・ラブ・ヒム"、4ビートのバカラック・カヴァー"ジス・ガール"と、どれもめちゃくちゃクールでヒップ。RPMあたりのガールポップコンピに混じってても違和感はないかも。民謡をボサな軽グルーヴ歌謡化した"よさこいボサノバ"もかなりカッコイイ。