今日聴いたもの

From Calypso To Disco - The Roots Of Black Britain / V.A.
タイトルから、その誕生から70年代のディスコ時代までのカリプソの変遷を追ったドキュメントかと思ったけど、Sequelお得意のPYE音源を駆使して50年代から70年代末までの英国黒人のダンス・ミュージックを集めた編集盤。
普段余り馴染みのない60年前後の音源がすごく新鮮で、歯切れ良いアコギにサックスが絡む洒脱なジャジーカリプソ"TV Calypso / Mighty Terror & His Calypsonians"や、歌詞が"Can't Buy Me Love"の元ネタっぽいジャイヴな美メロ・ロックンロール"Questions / Emile Ford & The Checkmates"、ウエスタンのサントラ風のチェンバロ入りフォーキー・ビート"Song Of A Broken Heart / Chariots"とか最高。
めちゃくちゃポップなマージー・ハーモニー・ビート"Then I'll Be Home / Chants"(もともとはドゥワップ・グループなんだそう)や疾走感が気持ち良いヒートウェイヴ風ガールズ・ポップ"Real Thing / Kim D"、クールなオルガンをフィーチャーしたR&Bチューンの"Hi Hi Hazel / Geno Washington & The Ram Jam Band"や"Ain't Love Good / Lucas & The Mike Cotton Sound"、ヒップなゴーゴー・ビート"Sweet Mary Anne (Sweeter Than A Rose) / Ebony Keyes"あたりからだんだん聞きなれたサウンドになってきて、終盤は"Build Me Up Buttercup / Foundations"や"Dance Dance Dance / Madeline Bell"をはじめDemon Fuzz、Cymande、Jimmy James & The Vagabonds、Real ThingといったSequelでは御馴染みのノーザンソウル系ポップの流れに。
個人的にはSweet Sensationの切ないキッズ・ソウル名曲"Purely By Coincidence"収録がウレシイ。"I Want To Give You My Everything / Carl Douglas"もカンフー・ディスコなイメージを裏切る美メロ男気ノーザンで、これもお気に入り。