今日聴いたもの

Pop-Lore According To The Academy / Academy
英国の男女3人組の69年のアルバム。牧歌的なフォークとジャジーな曲で構成されてて、ギターにサックスやフルートが絡む、ドラム&ベースレスの隙間の多い演奏は独特の味わい。ジャズロック・フォークとでも言いたくなるスカスカなんだけど躍動感のある不思議な演奏にキュートな女性ヴォーカルが乗る1曲目の"Enrol With The Academy"をはじめ、ピースフルなフルートが夢心地な、ほとんどニューウェイヴ・ボサな"Quiet And Gentle"、メロウな4ビート・ナンバー"Polly Perkins Loves You Georgia Brown"や男性ヴォーカルの切ないジャジー・ポップ"Deadline"など、素の音のエレキ・ギターで洒脱なコードをかき鳴らす感じは、まるでチェリーレッドとかのポストパンク/ニューウェイヴそのもの。英国フォーク路線では"She Returned Home"の男女ハーモニーと美メロにグッときた。
Tango / Tango
73年。別名Tanguitoというらしいアルゼンチンのフォーク・シンガーの唯一作。一見、アコギのジャカ弾きスタイルでダラダラ気ままに進行するアシッドフォークなんだけど、だらしないようで結構ファンキーなギターやさりげなくフックの効いたメロディーなど意外にキャッチーな面も。ファルセットの怪しいスキャットがクセになる1曲目の"Natural"、口笛が強烈な"El despertar de un refugio atomico"、ポップなメロディーの夢幻フォーク"Amor de primavera"、これもファルセット・スキャット&ヴォーカルのブラジリアン・フォーク"Balada de Ramses VII"(終盤のバカバカしい感じが最高)など。