今日聴いたもの

First Time Around / Odyssey 5
74年。女性5人ソウル・コーラス・グループのブランズウィック盤。モータウンというかシュープリームスの影響が色濃いノーザン・ソウルに70年代っぽい意匠を施した楽曲が中心で、"Stop, I Don't Need No Sympathy"なんてほんとモロな感じ。その曲やロマンティックなストリングスにグルーヴィーなベースラインに胸が躍る"Master Plan"やドラマティックな構成の"My Best Friend"、チェンバロとファズ・ギター入りのガレージ・ビートソウル"What's Gonna Be"といった曲が並ぶ前半の流れが楽しい。後半はサザンなバラードやシカゴ・ソウル風なんかも織り交ぜてバラエティに富んでるけど、ちょっと散漫な感じに。ビクターのソウル・ウォーカー再発シリーズの1枚。
Euphrates River / Main Ingredient
74年。カヴァー曲中心の企画盤っぽいアルバムだけど、選曲とアレンジがバツグンに素晴らしくて、シールズ&クロフツの"Euphrates"と"Summer Breeze"のダウナーでメロウなスピリチュアル・ソウル解釈、大胆なニューソウル系ファンクアレンジを施しつつも原曲の美味しいメロディーを活かしたフィフス・ディメンションの"Califonia My Way"、ハープとストリングスによる流麗イントロから爽快な青空ソウルに突入するアルゾのカヴァー"Looks Like Rain"と、ポップス系の曲のカヴァーが特に秀逸。軽快なウォーキング・テンポが気持ち良すぎるアシュフォード&シンプソンの"Have You Ever Tried It"やスティーヴィー・ワンダーの"Don't You Worry 'Bout A Thing"のメロウ度アップなカヴァーなど、ソウル系カバーももちろん快調で、まったくダレ場のないアルバム。こちらは長門芳郎監修のパイド・パイパー再発シリーズ。