今日聴いたもの

Wasted / Gaturs Featuring Willie Tee
ニューオーリンズレアグルーヴ。70年作のアルバムにシングル曲を追加したTuff City編集盤。泥臭いジャケに尻込みしてなかなか手が出なかったアルバムだけど、この埃っぽさと洗練されたセンスの絶妙なバランスはメチャクチャ好み。特に歌物が素晴らしくて、メロディアスなベースラインとピアノが印象的なメランコリック・グルーヴ"Nobody Can Be You"に軽快テンポのファンキー・ノーザン"Funky Funky Twist"、AORっぽい"Concentrate"などメロウな男泣きソウルが目白押し。粘っこいファンキー・ソウル・ジャズの"Booger Man"や"Gatur Bait"をはじめ、ファズギター炸裂の猥雑なラテン・ジャズ・ファンク"Hunk of Funk"とかインスト曲も充実。
The Lovers Rock Story / V. A.
UKの初期ラヴァーズ・ロック・レーベルLovers Rockの70年代後半音源をコンパイルしたKickin' Music編集盤。メロウでスウィートな女性ヴォーカル物ソウルフル・レゲエを中心に、Dennis Bovell作品なんかも織り交ぜた構成。ある意味金太郎飴だけど、キラキラしたシンセ入りの"Black Pride / Brown Sugar"や甘いヴォーカルとハーモニーにとろけるMOR的美メロチューン"I'll Never Let You Go Out Of My Life / Cassandra"など、やっはり、どうにも抵抗しがたい魅惑的な世界。ロリータなヴォーカルで迫るT.T. Rossの"Jealousy"、"Imagine"(ジョン・レノンのカヴァー)、"I Will"のドリーミーなキューティー・ラヴァーズ3曲とかかなりのキラー。ザラついたギターが格好良いラストのイージー・インスト"Albatross / John Kpiaye"もナイス。