今日聴いたもの

ROLLY'S ROCKROLLY / ROLLY
96年。9分超えの大作ロック・オペラで始まる70年代趣味全開の濃厚な1枚で、B級ハードロックにグラムロンドン・モダン・ポップ、そして70年代歌謡曲が一体となったポップソングが金太郎飴状態。全編を彩るクイーンやTレックスっぽいコーラスが醸し出すけばけばしい雰囲気も最高。松本隆トリビュートな歌詞が楽しい"メタモルフォーゼは4倍なのです"や、思えばすかんちの原点とも言えるチューリップの"私のアイドル"カヴァーの他、中村雅俊のフォーク歌謡を70年モダンポップ化した"白い寫眞館"カヴァーも強力。永井ルイのメチャクチャ70年代なベースがカッコイイ。他にオリジナル曲ではボランズ・ブギーな"ロデオ"、ビーチボーイズ風コーラス入りのとびきりキャッチーな歌謡パワーポップ"メイクマジック・ルージュマジック"、バットマンっぽいリフが格好良いサイケでグラムな疾走ロックンロール"HE IS SO FINE"が特にお気に入り。
すてきな世界 / 堂島孝平
97年。パワーポップ・ミーツ・シティポップっていう感じで、時々ビートリッシュなメロディも。スライド・ギター入りのギターロック的なアンサンブルに転調メロディーが映える"マーマレードガール"に"迷子の天使"、浮遊感のあるリズムトラックにニューミュジック的なメロディが乗る"疾走の彼方"など、陽性ポップ・センスとデリケートなメロディーが同居した甘酸っぱいポップス揃いだけど、フェミニンなヴォーカルも含めて、角の丸さが引っ掛かりのなさにつながってる気も。ローリーを聞いた後だと余計に。
クラブ ロリータ / 山内美穂子
99年。アッパーなリズム・トラックに適度に下世話でキャッチーなメロディーが乗るガーリー・ハウス歌謡アルバム。鼻柱の強そうな少女ヴォーカルがなかなかキュートで、英語詞になるとたどたどしくなるところにもグッとくる。エレクトロなシンセ使いが格好良い"I gat 2 do(club lolita)"、ラテンなピアノ・ハウス"Masic Through The Night"、ドラマティックなストリングス入りのロッキン・ハウス"Leave Me Alone Tonight"、ベースがダブっぽいピアノ・ハウス"Midnight Wing"とかイイ。