今日聴いたもの

N'Danka N'Danka / Flying Rhythms
05年。ドラムとパーカッションそしてダブ・エフェクト担当のトリオによる打楽器ダンス・ミュージック。祝祭的なリズムにアフリカン・チャントが乗る1曲目なんかはいかにもという感じだけど、延々とハイハットのシンバル・ワークが続く"Gallop"、アッパーな怒涛のバトゥカーダ・ダブ"Typhoon"、派手にエフェクト処理されたアフリカン・リズムが徐々に白熱する"Home Away"とか、めちゃくちゃオリジナルで異様にカッコイイ。
farewell kingdom / world's end girlfriend
01年。シンセとピアノ、弦楽器等による静謐なアンサンブルがじわじわと物悲しく盛り上がっていく、映画音楽っぽい哀愁アンビエント・ミュージックが、クライマックスでドタバタした爆裂リズムトラックや激しい電子ノイズに蹂躙される瞬間がたまらなく痛快。冒頭の"yes"をはじめて聞いたときはあまりの展開に笑ってしまった。エレクトロニカ的なエディット感が前面に出た"daydream loveletter"、静寂ノイズ系の"halfmoon girl"、室内楽的な"fragile fireworks"、ニューエイジ的に壮大な"fifteen white"と、多彩な表情を見せつつも基本的にはひたすら同様の手法が繰り返されるのがまたポップ。
七色 / Jazztronik
04年。日本語女性ヴォーカルをフィーチャーしたブラジリアン・クロスオーヴァー・ハウス"七色"のキラキラ感がすごく魅力的。いわゆるピアノ・ハウス的なプレイというよりちょっとクラシックな流麗ピアノとアッパーなリズムの組み合わせが絶妙で、"鳳凰-PHOENIX"、"Arabesque"と、同じトーンで一気にたたみかける冒頭3曲の多幸感は素晴らしい。ブラジリアンなクロオーヴァー路線を踏襲しつつ、よりヒップホップやニューエイジアンビエントな色彩が強まる4曲目以降では、針飛びピアノ・ループが格好良い"影"、ヒップホップとハウスが融合したような不思議な疾走チューン"SAMURAI-侍(Album Version)"がお気に入り。