今日聴いたもの

ロック、サーフィン、ホット・ロッド+2 &レッツ・ゴー・モンキー / 内田裕也・尾藤イサオ
64年と65年発表の双頭アルバムのカップリング2枚組。尾藤イサオの咽び泣きシャウトは勿論凄いけど、内田裕也の歌がこんなにカッコイイとは知らなかった。軽みがあって時にヒステリックで悲痛な、実にロッキンなヴォーカルでシビれる。「シェキナベイベー」の"ツイスト・アンド・シャウト"入りの「ロック、サーフィン〜」と、"悲しき願い"を収録した「レッツ・ゴー・モンキー」、ともに寺内タケシとブルージーンズジャッキー吉川ブルーコメッツが、プレ・ガレージ的な熱気溢れるプレイで個性的な二人を激しく煽りまくってて、どちらもタルい曲なんて1曲もない完璧な熱狂ロックンロール盤。
テケテケなエレキとぶっといホンカー・ブロウが同居したユニークな演奏にガレージなヴォーカルが乗る"ホワット・アイ・セイ"をはじめ、ジャジーなランニングベースとチープなオルガンが格好良いビートルズの日本語カヴァー"ヘルプ"、サイコビリーもビックリな疾走ロカ"レディ・テディ"など、ツイン・ヴォーカルの曲はどれも素晴らしい。尾藤イサオのソロではピアノ・リフがクールでカ格好良いチャック・ベリー系R&R"ダイナマイト"に、リズムチェンジがイカす"グット・ゴーリー・ミス・モーリー"、内田裕也のソロではテリーのエグいギターが強烈なロカ・ナンバー"ブルージン・バップ"、ホットロッドSE入りのワイルドなシェイク・ナンバー"シェイキング・ロック"、ボ・ディドリー・ビートとR&Bのフュージョン具合が素敵なリズム歌謡"スイムで行こう"あたりが特にお気に入り。