今日聴いたもの

Back In The Dog House / Bugz In The Attic
06年。西ロンドンのブロークンビーツ・ユニットの1st。美麗なハーモニーに彩られた3分程度のキャッチーなナンバーを畳み掛けるように連発する、アッパーでファンキーなパーティー盤。全体に80年代のエレクトロ・ファンクアシッドハウスを現代的なR&Bにアップデートしたような音で、"Move Aside"や"Booty La La"など、時々Pファンクやプリンスっぽいテイストも。ファンキーなエレクトロ・ファンクに甘酸っぱいメロディーのユニゾン・コーラスが乗る"Knocks Me Off My Feet"、メロウなAORディスコ風"Consequences"、ミニマル・ハウス風のクールな変則トラック"It Don't Work Like That"といった美メロな流れから、バトゥカーダなリズムのアッパー・エレクトロ・ファンク"Sounds Like"を経てヤーブロー&ピープルズ"Don't Stop The Music"のつんのめりアシッド・ハウス・カヴァーやドタバタ・リズムにジャズコーラス風ハーモニ−が乗る"Inna Tow"に至る流れが最高。
May I Light Your Cigarette ? / Herb Diamante
06年。ファズ・ギターが炸裂する1曲目のラウンジーなガレージ・サイケ"My Crazy Aubergine"からいきなり何だか分からない掴みどころの無い世界が全開な謎のシンガー。グニャグニャなドアーズというか安いウォーカー・ブラザーズというか、映画音楽ばりのドラマティックなオーケストラ演奏からエキゾティックなギター・インスト、中近東とかのエキゾティック、さらにはスーサイドを思わせるチープな打ち込みサウンドなど、妙に幅広い、そして1曲の中でどんどん雰囲気が変わっていく一筋縄でいかない演奏をバックに、ダウナーなクルーナー・ヴォイスで気持ち良さげに歌われる怪しい歌の数々。ガレージなキャバレー・ソングという趣の"Freezing Night in Mozambique"とかピアノのリフがキャッチーなオーケストラル・ポップ"Free Martini"とか、素直にイイ曲だと思う曲も多いんだけど、聞いてて妙に不安になるのは微妙に歌が下手だからかな(笑)。女性とのデュエットによる"Some Velvent Morning"のモンドなカヴァーあり。