今日聴いたもの

Summer breeze / 原田知世
01年。70年代のヒット曲を中心とした洋楽カヴァー・アルバム。ゴンチチのボサなギター演奏に、羽毛田丈史がエレクトロニックなサウンド・トリートメントを施すというスタイルで、メロウなボサ・ソウルにアッパーなブレイクビーツが絶妙にマッチしてるパティ・オースティンの"Say You Love Me"、続く"Sunny"のボサAORなカヴァーがかなり最高。英国フィメールフォークのように聞こえる"Scarborough Fair"もしんみり浸れる。ある時期から、この人のちょっとクセをつけた歌い方が苦手だったんだけど、英語だと全然気にならないから不思議。アルバム・タイトルから期待してしまうシールズ&クロフツのあの曲のカヴァーはナシ。
Replicant Walk / FRICTION
88年。ザックリとした感触の不条理ギター・リフとゴリゴリしたベース、そしてファンキーなリズム。NYニッティング・ファクトリーなノーウェイヴ・ロックンロールというか、ちょっと無骨なアンビシャス・ラヴァーズというか、そんな印象。フリーキーなジョン・ゾーンのサックスをフィーチャーした変拍子ファンク・ロック"BAD LUCK"、音の壁のようなラウドなギター・リフが気持ちいい"GAPPING"、ブラコン・ファンクとTレックスが合体したみたいな"レプリカント・ウォーク"、メタリックなオルタナティヴ・ロックに大仰なオーケストラ・ヒットが突然挿入される"KAGAYAKI"とか、アプローチやアンサンブルは面白いと思うんだけど、昔も今もどうもヴォーカルが苦手で・・・。