今日聴いたもの

Mani Und Seine Freunde / Guru Guru
75年作のSPV再発盤。1曲目のクロスオーヴァーなファンキー・ロック"Sunrise Is Everywhere"がやたらとキャッチーなイイ曲でビックリ。鶏の鳴き声ではじまる2曲目で、やっと「らしく」なったかと思ったら、これもどっちかというと格好良くてイイ曲の部類。さらに3曲目は完全にお洒落なラテン・フュージョンで、続く"Walking, Eating My Hot Dog"もタイトルは怪しいものの楽曲自体はハンドクラップも入った軽快なファンキー・ロック。タイトゥン・アップを少しゆるめた感じのメロウな5曲目を聞きつつ、これはきっとこういうアルバムなんだなと認識したところで、銅鑼が鳴り響き、延々と続くエスニックなパーカッション演奏や不思議なリズムのスペース・ロック、鳥の大群がさえずる楽園的なフォーク・ソングにコメディー・レコードみたいな会話、さらに調子はずれのエレキインストなどが入り乱れ、ラジオ放送をそのまま収録してると思しきスウィンギーなロックン・ロールでいきなり終幕。
The In-Kraut - Hip Shaking Grooves Made in Germany 1966-1974 / V.A.
ドイツ産のイージーリスニングやポップスの7インチ音源をコンパイルした、最近では珍しいイージーラウンジ系レア・グルーヴ編集盤。タイトルどおりのジ・イン・クラウド風な冒頭のインスト2曲を初め、全編R&Bリズムのヒップなビート・サウンドの嵐で、Marina Recordのオーナーが選曲してるだけあって、さすがにどの曲にも何かしらフックがある印象的な曲揃い。特に歌モノは充実してて、R&Bビートとイエイエの中間のようなビート歌謡を中心にグルーヴィーなのが満載。さりげなくフランス・ギャルのドイツ語録音曲も収録。
"Marihuana Mantra / Kuno & The Marihuana Brass"(バカバカしいんだけど妙に格好良いマリファナ・ソング)
"An Unknown Quantity / Bill Ramsey & The Jay Five"(GS風の哀愁フォーク・ロック)
"Berlin / Heidi Bruehl"(突き放したようなヴォーカルがクールなやさぐれガレージ歌謡)、
"Molotow Cocktail Party / Vivi Bach & Dietmar Schoenherr"(銃声のSE入り。映画的な男女デュエット)
"Alexander / The Boots"(女子の喚き声入りのアッパー・チューン)
"Beat It / Fredy Brock"(微妙に予想を裏切り続ける展開が粋な疾走ジャズ・ファンク
"Das Stundenhotel Von St. Pauli / Erwin Halletz"(ガレージなJBファンク)
"Pussy Baby / Bill Lawrence"(脱力コーラスが浮遊感を醸し出すアシッド・インスト)
"Undergroovin' / Eugen Thomass"(ゆったりしたブルージー・インストに男女の掛け合いトーク