今日聴いたもの

ムーンライト・リサイタル1976 / ムーンライダーズ
76年のコンサートを収録した2枚組ライヴ盤。「火の玉ボーイ」の曲が全部演奏されてるけど、やはり70年代日本のロックバンドでは突出してイイ曲が多いなあ。ちょっと不安定なヴォーカルのせいで切なさ倍増な"スカンピン"や、ヘヴィーなブルースロック色が強調されてオリジナルより格好良い"火の玉ボーイ"、クラヴィネット入りファンキー・ロックな"ラム亭のママ"など、程よくラフな歌と演奏がオリジナルとはまた違った魅力を感じさせてくれる感じ。で、だんだんアルバムを聞きなおしたくてウズウズしてくる。
他には、確か「Worst Of Moonriders」でも聞けた"月の酒場"のサビの美メロとぎこちないリズムは、いつ聞いてもキュンとくる。後のスタジオ録音版よりゆったりいなたい「火の玉」寄りな演奏の"Beep Beep Be オーライ"や"スパークリング・ジェントルメン"も新鮮。ゲスト・コーナーは初々しくも奔放な矢野顕子スタイルで聞かせる"さよならアメリカ,さよならニッポン"とアンプラグドな演奏が曲の良さを際立たせてる細野晴臣"Black Peanuts"が印象的。