今日聴いたもの

Iron Works Pt.3 African Chant / Dread And Fred
94年。ドレッド・アンド・フレッドというデュオをフィーチャーしたジャー・シャカのアイアン・ワークス・シリーズの第3弾。といってもヴォーカル曲はほとんど無し。全体にファイナル・カウントダウン系の大味で大仰なシンセの音色が安っぽいんだけど、ヘヴィーなベースラインや複雑なリズムの上にトッピングされると、時に妙にヒップに聞こえたりするから不思議。シューティング・ゲームのサントラみたいな"Walls Of Dub"や"Stepping Dub"はなかなかユーモラスでイカすエレクトロ・ダブ。
Zion Chant / Freddie McGregor
70年代終わりから80年代初めにかけて、ナイニー・ザ・オブザーバーが制作を手がけた2枚のアルバムをシャッフルしたHeart Beat編集盤。緊張感の漂うダウナーなメロディーが高揚感に満ちたサビに展開するめちゃくちゃクールなルーツ・レゲエ"We Got Love"でいきなりヤラれて、そのまま極上のスウィート・ソウル・ハーモニーにうっとりな"Jah Will Bless You"に突入。最高。
さらに不思議な掛け声コーラスをバックに"太陽の彼方"みたいなメロディーが歌われる歌謡ルーツ"Walls Of Jericho"やテルミンみたいな不協和音オルガンや人力オケヒット風のホーンをフィーチャーしたイージーリスニング・ルーツ"Rasta Have Faith"みたいな面白くてカッコイイ曲とか、メロウな美メロ・ソウル・レゲエ"Brandy"みたいな胸キュン曲もあって、前半の8曲は本当に素晴らしい。
後半はかなりオーソドックスなルーツ物やほのぼのソウル・レゲエで固められてて、ひたすら爽快でヌケの良い音作りの"Zion Chant"とか気持ち良いんだけど、いかにもという感じの典型的な曲が続いて、割と珍品志向な自分にはちょっと退屈かも。