今日聴いたもの

Mellow Mood / Judy Mowatt
75年。元アイ・スリーズで、バックの演奏はウェイラーズ、アルバム・タイトルはウェイラーズのレパートリーからと、鉄壁のルーツ・レゲエ体制で制作されてるけど、そのナチュラルな歌声のせいか、なんだか70年代初めのソウル寄り女性SSWのような雰囲気。60年代黒人ガールグループっぽいバックコーラス入りの"Pour Sugar On Me"や"My My People"なんかは、レゲエのリズムに乗ったローラ・ニーロっていう感じ。抑制されたファンキー・チューン"What An Experience"や甘いメロディとハーモニーのソウル・ナンバー"You Were Too Good For Me"などノン・レゲエ曲も結構あり。ベストトラックはナイヤビンギっぽいダウナーなエキゾティック・レゲエ"Rasta Woman Chanto"。
Time And Place / Hugh Mundell
80年。これは最高。一貫してゆったりしたテンポのリズム・トラックと、SE的なシンセやシロフォンなどの不思議な音色が織り成す幽玄な音世界に、甘くて青い歌声で歌われる胸をかきむしられるような気だるく切ないメロディー。浮遊感に満ちたオルガンが気持ち良いダウナー・コーラス曲"Rastafari's Call"やサックスが咽び泣く"Short Man"、ディスコティックなピュンピュン・シンセとオーガスタス・パブロのユラユラしたピアニカが同居する"Feeling Alright Girl"など、ひたすらズブズブ浸ってしまうイイ曲揃いの1枚。