今日聴いたもの

Pieces / Pieces
スタジオ・ミュージャシャン4人組の79年盤で、「AORライトメロウ」再発シリーズの1枚。ウエスト・コースト系ハーモニー・ロックにディスコ/ソウル・テイストを加えた感じのロック寄りAORで、いかにも西海岸な白人ファルセット隊による70'sソウルマナーのコーラス・ワークが味わい深い。甘酸っぱいメロディーの爽快ディスコ・ロック"Magazine Lover"と快適テンポのブルー・アイド・ソウル"Heaven Must Have Made You"がお気に入り。なんだか80年代初めのFMラジオを思い出す音。
Andrzeja Nebeskiego / Grupa ABC
女性ヴォーカルを擁したポーランドの8人組バンドの70年アルバムにボーナス・トラックを追加した再発編集盤。R&Bとジャズ、シスコ・ロックと60年代ヨーロピアン・ポップスが一体となったような謎な音楽性で、全編を通じてうねってる"Melody Nelson"〜"I Like London In The Rain"系の太いベースラインが気持ちイイ。ユーロヴィジョン系哀愁ポップスが緊迫感のある急速調4ビートに展開する"Zabiore cie ze soba"、同じくヨーロピアン・ポップスが変拍子ジャズロックと無理やり同居したような"Nie chodz do domu"みたいな曲はこのバンドならではの不思議な味わい。しかし何といってもサイケなグルーヴィー・ラテン・ソウル"Za duzo chcesz"に、"Zozoi"と"Tighten Up"が混ざったようなグルーヴィーな男性ヴォーカル曲"Przeminelo z wiatrem tyle dni"の2曲が突出してキャッチーで最高。他にフリーキーなサックスや女声コーラスがヒップなソウル・ジャズ・インスト"Razem z nami"、珍しくキュートなガーリー・ポップ"Droga do gwiazd"、ボーナス音源のGSっぽいサイケなR&Bナンバー"Chce ci dac zachwyconych oczu blask"など。