今日聴いたもの

ミホミホマコト / ミホミホマコト
もりばやしみほ朝日美穂川本真琴によるユニットのミニ・アルバム。各人の普段の音楽性とはちょっと違う感じの、オールディーズっぽいシンプルなポップ・ソングばかりで、凝り過ぎたところが無くて聞きやすい。"I want to be loved"とその日本語ヴァージョンで聞ける"微熱"を思わせる人工的なコーラス・ワークにとりあえずノックアウト。グルーヴィーなキューティー・ガレージロック"Gone The Rainbow"(P.P.M.のカヴァー!)やサマームード満点のゆるいオルガン・インスト"Three Topazs"もご機嫌。
やけっぱちロック〜やさぐれ歌謡最前線 ビクター編 / V.A.
R&B歌謡からブルース歌謡、ディスコ歌謡、演歌などを「やさぐれ」というコンセプトでセレクトしたHot Wax監修の歌謡曲コンピ。「女だてらに切る仁義」で始まる西部劇風フォーキー"女番長流れ者/杉本美樹"や虚無的なヴォーカルにシビれるバンドネオン演歌"たかが人生じゃないの/日吉ミミ"とか、まさにやさぐれど真ん中っていう感じ。ダルなムードのR&Bバラード"裸足のブルース/中村晃子"からソフトロックな展開の陰でさりげなくやさぐれてる"二杯目のコーヒー/森本和子"に至る中盤の選曲が個人的には白眉で、ファズ全開のR&B歌謡が哀愁バラードに変貌する"テイク・テン/中原まゆみ"、"くれないホテル"がグッと荒んだような"ひとりぼっち/内藤やす子"、キュートなヴォーカルの清純やさぐれフォーク歌謡"一七のえれじい/あゆ朱美"、スウィングするベースラインが気持ちイイ"流れ者ブルース/沢たまき"と、どれもイイ曲。終盤に置かれた、アコギのストロークが荒涼としたムードを醸し出す"愛情砂漠/安田南"も美メロな名曲。毎度のお約束の筒美京平レア作品は、奥村チヨ系のよろめきグルーヴ歌謡"これが最後のまがりかど/三条アンナ"を収録。でも、このラインナップの中ではちょっと地味かも。