今日聴いたもの

時にまかせて 〜SFレーベル・カルト・コレクション VOL.1 / V.A.
ビクターのSFレーベル音源のフォーク系コンピ。五つの赤い風船や藤原秀子といったURC系の曲はもちろん、メープル・リーフにサンズ・オブ・サン、武部行正など単独再発盤や喫茶コンピなんかで聴いてる曲が結構多くて、このシリーズは、買うのをちょっと躊躇ってたんだけど、とりあえず未聴曲が多い方を1枚購入。フルートが舞うアシッドフォークからブラスロックにというダイナミックな展開がユニーク"みだれ髪 / サウンド・スペース"とディキシージャズ風のホーン入りのやさぐれフォーク歌謡"雨だれを数えながら / 荒井沙知"はともに寺山修司作詞で、曲もイイけど、歌詞がかなり面白い。初聴きでは他に、アープシンセが絡むファンキーなフォーク・ロックにダウナーなヴォーカルが乗る"さよなら / 拓植明子"、キューティ・ヴォイスで聞かせるくすぐったくなるような清純メルヘン・フォーク"魔法のドレス / ノンノン"、そして神秘的なフィメール・アシッド・フォーク"ほしのでんせつ / かねのぶさちこ"のシングル・ヴァージョンが良かった。
愛し、日々 / 寺尾紗穂
06年。ピアノ弾き語りの女性SSW。70年代の大貫妙子吉田美奈子を連想せずにいられない静謐な歌声と曲調。正直最近はあまり新鮮さを感じない音楽性ではあるんだけど、そうはいっても元々好きなタイプなんで"dream train"みたいな圧倒的に魅力的なメロディーとアレンジの曲を聴いてしまうと、一発でヤラれてしまう。ちょっとアーシーなテイストの"反骨の人"もタイトルのイメージと裏腹に懐かしく切ない名曲。全体にどこかアンビエントっぽいピアノ演奏が心地良いアルバム。