今日聴いたもの

Surrender to Jonathan ! / Jonathan Richman
96年7th。カントリーやR&BにR&Rなどバラエティに富んだ音楽性で、冒頭のフォーキー・スウィングとレゲエが融合したような"Just Look at Me"をはじめ、どの曲も独自のヒネリが効いてて面白い。そして何といっても哀愁漂うヘナヘナと頼りない歌声で歌われるキャッチーなメロディが魅了的。アルバム全体にフィユフィユとオルガンが鳴ってるのも気持ちイイ。一旦ハマると捨て曲なんか無くなるタイプの音楽だけど、ミュゼット・アコーディオンのイントロからビター・スウィート・サンバみたいになる"French Style"とか女声コーラス入りの哀愁ファンキー・ロック"I Was Dancing in the Lesbian Bar"といった格好良さと情けなさが絶妙に同居した曲が特に最高。
Playing Sweet Reggae of Fab Four Vol . 1 / Pacifists
94年。屋敷豪太がプロデュースしたビートルズのレゲエ/スカ・カヴァーアルバムで、アスワドやキャロル・トンプソンといったメンバーによるひたすらスウィートでソフィスティケイトされた歌と演奏はさすがにUKっぽい。アコギのカッティングとオルガンがメチャクチャ涼しいラヴァーズにシタールが絡む"Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"が個人的にベストトラック。他に特徴的なギター・リフがレゲエやスカのリズムに乗っかる"Ticket To Ride"に"Day Tripper"、オリジナルは良い曲だけどちょっと退屈だったりもするバラード系の曲に適度なグルーヴ感が加わった"If I Fell"や"Yesterday"なんかも新鮮。