今日聴いたもの

Git / Skeletons & The Girl - Faced Boys
05年。アッパーなハウス・トラックにフニャフニャしたヴォーカルが乗る"See the Way"からR&Bっぽい美メロ・ナンバー” Git”と続く冒頭2曲を聞いて、クラブ系音楽をインディ・ポップ風にヘナヘナやる人たちなのかと思ったら、3曲目以降は、ポストロックともプログレともつかないアヴァンでフリースタイルな展開に。スーサイドみたいなミニマル・ビートからダイナミックなロック、室内楽フォークなどめまぐるしく曲調が変わる” There Are Seagulls Who Live in Parking Lots”や浮遊感のあるジャズ・ロック演奏にフリーキーなギターや電子音が絡んで、何故か最後はピアノ・バラードになる"You'da Been Better Off”とか面白くてカッコイイ。デトロイトのGhostly Internationalから。
Sava Nova de Nouvell Vibe / V.A.
若杉実選曲のヌーベル・ヴァイヴ・シリーズのMPS/SABA音源編。バグパイプ風の音色のメソウドという楽器を使用したアラビアン・ジャズ"Buanuara From "Maghreb Cantata" / George Gruntz"、バルカン民族音楽風の複雑なリズムを取り入れた呪術的クロスオーヴァースキャット” Bulgarian Beans / Rimona Francis”、そしてグルーヴィーに琴がかき鳴らされる”祭りの幻想 / 白木秀雄クインテットとスリー琴ガールズ”やトニー・スコットのワールド・ジャズ・シリーズなど、民族音楽色の強いジャズを中心としたセレクト。個性的な楽曲群の中にあって、スリリングに展開するサスペンス映画サントラ風ハープ・ジャズ"Harp Revolution / Jonny Teupen"、スローなハードボイルド・ヴァイブ・ジャズ"Without Me / Gunter Hampel Quintet"はとりわけ最高。あと、ジャズ・コーラスでフリーをやってる” Next Please / Novi Singers”は野心的な試みという気はするものの、やはりちょっと笑ってしまう。98年に発売されたCDだけど、このところ再発が活発なMPSジャズ物のバイヤーズ・ガイドとしてなかなか重宝。