今日聴いたもの

philia records compilation album「Easy Living Vol.1」/ V.A.
以前デモCDを頂いたBlue Marbleの"懐かしのバイアーナ"が収録されたコンピ。オーガニックなサンバ演奏に絡むメロウなエレピと切ないメロディーはやはり絶品。何曲か収録されてる70年代のティンパン系女性SSWっぽい女性ヴォーカル曲はどれも好きな感じで、特に"アンサーソング / Harum"と"夕暮れ通り / margarets hope*"で聞けるフックの効いたちょっと懐かしいメロディとナチュラルなキューティ・ヴォイスには胸がときめいてしまう。他には、サビの突き抜けた展開が快感なマッカートニー系ピアノ・ポップ"コンチェルト / クノシンジ"、フェミニンなヴォーカルが多い男性陣の中で、田島貴男を思わせる濃厚なスタイルが異彩を放つフォーキーAOR"ナポレオンフィッシュがわらうとき / アモールファティ"(歌詞も面白い)、微妙に音程のずれた歌が不思議な味わいを醸し出すスペイシー・ボサ"リタ / ヒガシノリュウイチロウ"も印象的。
のこいのこ大全 / のこいのこ
全62曲。"パタパタ・ママ"や"はたらくくるま"など、普通の長さの曲も収録されてるものの、大半を占めるのは10秒から30秒程度のCM曲で、フォーク歌謡にボサ歌謡、ワルツや音頭、ファンクやディスコまでバラエティ豊かな曲が次々に切り替わっていく様子はなかなか圧巻。全体に、はやしこばの作品が結構多いけど、ニューオーリンズ・ファンク風な"SSK オードブルツナ"、明るく切ないカントリーワルツ"味の素マヨネーズ"、疾走感のあるノベルティ歌謡"セノー ボボーン"とかイイ感じ。個人的には桜井順の曲がまとめて聴けるのが収穫で、メロウなボサ歌謡"緑屋"にキュートなワルツ"旭食品"、ピュンピュン・シンセ入りの不思議な"サンヨーファンヒーター"あたりはかなり最高。葵まさひこのフォーキー・ソフトロック歌謡"のんびりとメルシャン"、嵐野英彦のお洒落ボサ歌謡"資生堂メイクアップファウンデーション"シリーズ、サビのメロディー展開が粋な若月明人のフォーク歌謡"やさしさを忘れず旭タクシー"、オルガンが格好良い比呂公一のスウィング歌謡"サンヨー食品カップスター"など、他にも一瞬で終わるのが勿体無いイイ曲がたくさん。大滝詠一のクールなファンク"コメッコ"はお茶の間感は希薄だけどさすがにカッコイイ。