今日聴いたもの

Espers / Espers
04年。フィラデルフィアの3人組。男女ヴォーカルがデュオやソロで歌う、まるで70年頃のイギリスの音源みたいに聞こえる爪弾きアシッド・フォークに、エクスペリメンタルなシンセやノイジーなギターが絡むユニークなスタイル。全曲同じといえば同じなんだけど、どの曲も魅力的。儚いフェアリー系室内楽フォークの"Flowery Noontide"、フルート入り哀愁フォークがファズ・ギターやヴィオラが荒れ狂うドローンでフリーキーな展開を見せる"Hearts & Daggers"、ラストの不思議なインスト"Travel Mountains"あたりが特にお気に入り。
Since We Last Spoke / RJD2
04年。デフジャックスの白人トラック・メイカー。シューゲイザーをヒップ・ホップなセンスで再構築したような"Since We Last Spoke"と"Exotic Talk"の格好良さにシビれさせられたかと思うと、映画「マッシュ」のテーマを引用したエキゾティック・ディスコ"1976"で笑わせられ、ヘヴィーなロッキン・ブレイクビーツにC.ロンジェ風の哀愁ヨーロピアン・ポップが乗る"Ring Finger"で胸キュン、と意外性に満ちたヒキの強い曲ばかりなんだけど、何だか掴みどころのない音楽性。ソフトなトーンのギターが気持ち良いメロウ・ソウル・トロニカ"To All Of You"など、アルバム後半は70年代ソウル風の楽曲が中心。というのもなんかフザケてるなあ。