今日聴いたもの

バイナラ / ワッツラヴ?
04年。ジャマイカンなリズムに乗せて、昔の歌謡曲やフォーク、和製ロックを思わせるメロディーを聞かせる3人組。いかにも日本のうたものロック然としてる歌があまり好みではないんだけど、タイトでメロウなスカ〜ロックステディ〜アーリーレゲエ演奏がかなり格好良いんでついつい聞いてしまう。GSというかアダルト歌謡ロックという感じの"産業道路"(ダビー展開が最高)とヴィンテージなラヴァーズ・レゲエ風の"なぜに"は文句なしの名曲。
18才〜旅立ち〜 / 神園さやか
05年。徳久広司、市川昭介遠藤実といった大御所の手になるド演歌シングル曲と昭和歌謡ポップスのカヴァー。シングル曲は最初辛かったんだけど、そんなにクドくないコブシや青春してる歌詞のせいもあってか(もちろんキュートなルックスも)不思議と馴染んできた。
70年代のヤング性典歌謡風な"初めてのひと"もかなりいいんだけど、サビがキャッチーなマドロス調の"おもいで岬"、ハードなギター入りのダイナミックな漁船演歌"ソーラン恋唄"や重厚なアレンジがプログレみたいにも聞こえる"哀愁航路"など、むしろとことんドメスティックな曲が気持ちイイ。まあ、個人的な好みでいえば"硝子坂"や"東京ラプソディー"(どちらも秀逸なカヴァー)みたいなアッサリした歌謡ポップス路線のオリジナル曲も聴いてみたいけど。"木綿のハンカチーフ"はアレンジがそんなに面白くないんだけど、感情移入しすぎないクールな歌唱が意外に良くて、ちょっと泣けた。
恋人はこうしてつくる / ぶどう÷グレープ
05年。甘ったれた感じの女性ヴォーカルをフィーチャーした屈折ニューウェイヴR&Rバンド。ペナペナ、スカスカの性急ギターロック・アンサンブルに絡むチープなシンセ、ナンセンスでシンプルな歌詞、ちょっとアヴァンなアレンジ・センスなど、まるで80年代の和製NWの復刻盤を聞いてるみたいな懐かしさ。もうちょっとメロディーにフックが効いてたら好きになれるのに、と思う曲も多いけど、歌謡曲っぽいメロディーのファンキー・チューン"恋愛レンズ"(ダサい男性コーラスがなければもっと最高なんだけど)とラストの突然フォークな"クリーニングッバイ☆"の2曲はかなりお気に入り。VIVIDから。