今日聴いたもの

w/The Artists / Rhythm & Sound
様々なレゲエ・シンガーとコラボレートした、96年から03年にかけての10インチ・シリーズのコンピ。どこかミニマル・テクノ的な質感が独特なルーツ・ダブ・レゲエ。ブライアン・ウィルソンを思わせる節回しのメロディに哀愁が漂う"King In My Empire / Cornel Campbell"と、その女性ヴォーカル版でよりテクノ寄りな"Queen In My Empire / Jennifer Lara"の冒頭2曲にまずヤラれる。その後も、ノイジーダウンテンポ・トラックにスモーキーなヴォーカルが乗るアシッド・ルーツ”Jah Rule / Paul St. Hilaire”、エディットされたホーンが漂う呟きルーツ"Mash Down Babylon / The Chosen Brathers”、深いエコーとデュエット・スタイルのヴォーカルがおどろおどろしいムードを醸し出す”Making History / The Chosen Brothers”など、クセになりそうなディープなトラックが続々。
Sex Mob Does Bond / Sex Mob
01年。NYのニッティング・ファクトリー系2管カルテットの01年作。007映画の主題歌やサントラ音楽を素材に、むせ返るような濃密エキゾティック・ジャズを展開。一曲の中にいろんな音楽要素を詰め込んで、静から動をダイナミックに行き来するスポンティニアスさが気持ちイイ。ほぼ全編、面白くてキャッチーな名演揃いだけど、女声コーラス隊をフィーチャーした前半の楽曲群がとにかく最高。スパイなプログレ/ジャズ・ロックっていう感じもする。