今日聴いたもの

Impressed Vol.2 / Various Artists
ジャイルス・ピーターソン選曲、63年〜74年にかけての英国ジャズ・コンピ。マイク・ウエストブルックのメトロポリス以外は初めて聞く音源ばかり。尺八みたいなサックスの音色がなんとも物悲しいスロー曲"Starless & Bible Black / Stan Tracy"やテイクファイブなテーマがキャッチーな"Boom Jackie Boom Chick / Paul Gonsalves"、パワフルな3拍子フルート・ジャズ"The Hipster / Harold McNair"、テーマが格好良い急速調の変拍子ビッグバンド・ジャズ"Don't Fall off the Bridge / Tubby Hayes and Paul Gonsalves All Stars"など、比較的オーソドックスなジャズ演奏を聞かせる60年代モノと、シタールを思わせる粘っこいギターが格好良いオリエンタルなアブストラクト・ジャズロック"A Street in Bombay / Amancio D'Silva"、変拍子っぽい3拍子のダイナミックなビッグバンド演奏にスモーキーな女性ヴォーカルが乗る"Will You Walk A Little Faster / Neil Ardley"といった、プログレッシヴな70年代モノ。年代により微妙に違いはあっても、全体に同時期のマイナー英国ロックに通じる、曇天ムードに貫かれた1枚。
スイート・ヴォックス / bebe
05年。ジャジーでヨーロピアンな、まったりとしたスロー・ナンバーの数々は、その歌唱法もあいまってかなり大貫妙子っぽい。1枚の頃に比べてすっかり落ち着いたなーという印象。シャッフル・ビートのノスタルジックなピアノ・ポップ"誰もいない海"が良かった。