今日聴いたもの

愛のトリマー / SILVA

02年。全編サビみたいなツギハギ展開が素敵なディスコ・ハウス歌謡"君のために"が最高。他にアコギ使いのR&Bトラックとディスコが融合した"Shampooman"や、結婚行進曲のフレーズがアッパーなキラキラ・ディスコに突入する"幸せな日曜日"、異色の高速ジプシー歌謡"ジプシークイーン"なんかも好きな感じ。やはり全体的にクラブ・テイストを感じる曲が多いけど、朝本浩文作品を歌っていた頃に比べると、随分軽やかな印象で、等身大なフィメール・シティポップという趣。ダミアの"暗い日曜日"のダビーなカヴァー入り（けど、イマイチ）。

鉱石ラジオ / 新居昭乃

01年。透明感のある歌声で聞かせる上品なメルヘン/ファンタジー・ポップの人というイメージをなんとなく持ってたけど、まるでCapsuleみたいなタイトル曲やドリーミーでインダストリアルなガーリー・ブレイクビーツ・ポップ"Welcome to Riskcaution Corporation"など、意外にギター・ポップや打ち込みインディ・ポップっぽい音楽性。"チェコの夢〜Fall"は、先述のイメージどおりの曲かと思わせて、先の読めない展開を見せる面白い曲。

串田アキラBEST “Feel So Nice” / 串田アキラ

男の子向けのヒーロー/ロボット・ソングを中心にソウル歌謡クラシックのデビュー・シングル"からっぽの青春"やレアなCMソングなんかも収録した編集盤。ブラスロックにディスコ、ハードロックなんかを吸収したサウンドに乗ってパワフルにシャウトするタイプがやっぱり光ってて、03年作品とは思えないほど正統的なスタイルの"神魂合体ゴーダンナー!!"、華やかな女声コーラス入りのスペーシー・ディスコ歌謡"蒸着せよ!ギャバン"、同様にスペーシー・ディスコ歌謡でメロディーが素晴らしい"超惑星戦斗母艦ダイレオン"、疾走感満点のブラスロック歌謡"狼は死なず −テーマ オブ ヒカルオン−"、ファンキーなギターとティンパニが格好良い"勝利だ!ビッグ・サイトロン"など、ただ勇ましいだけじゃなくて、きっちりとキャッチーなフックを忍ばせる渡辺宙明のソング・ライティングにシビれる。宙明モノ以外では篠塚真由美のペンによる、ですます調の歌詞がユニークなヒーロー・ディスコ歌謡"ヘルプ!! ナンジャーマン参上!"、こおろぎ'73の軽快なコーラス入りの70年代青春歌謡風"若さはプラズマ"、高揚感に満ちた産業ハード歌謡"TIME DIVER"、宙明ナンバーをデジタル・ロック的にリコンストラクトしたような"Go! Go! スピードファントム"あたりがお気に入り。