今日聴いたもの

Goldebriars / Goldebriars
カート・ベッチャーが結成したフォーク・コーラス・グループの64年1st。全体に漂う翳りと張り詰めた雰囲気が心地イイ。ほとんどギターとベースのみの簡素な伴奏と、めちゃくちゃ凝ったコーラス・ワークとのギャップがすごくて、なんともいえない独特な音楽。全体にゆったりした曲とアップテンポの曲がバランス良く配置された聞きやすい構成で、60年代後半に隆盛を誇るサンシャイン・ポップの萌芽、というより既にスタイルが完成していてビックリ、な名曲"Pretty Girls and Rolling Stones"や、おごそかなムードの"Railroad Boy"、グルーミーなフィメール・コーラス・フォークの"Shenandoah"、ヒップなアップ・ナンバー"A Mumblin' Word (He Never Said) "あたりが特にお気に入り。
Straight Ahead / Goldebriars
64年2nd。前作の音楽性を踏襲しつつも、楽器が増えてアレンジが少しカラフルになり、独唱スタイルの曲や中近東風の曲など曲調も多彩に。冒頭、ドリーミーなキューティー・ポップ"Sea of Tears"の、上記アルバムからたった4ヵ月後の音とは信じられない洗練されたソフロ振りが最高。アメリカン・オールディーズ・ポップ風のキャッチーな美メロ・チューン"Castle on the Corner"に"I’m Going To Marry You"(ボーナス収録のシングル曲)やビート・フォーク・スタイルの"I've Got to Love Somebody "なんかも素敵。