今日聴いたもの

Heard It on the Radio, Vol. 2 / Various Artists
70年代終わりから80年代半ばにかけてのハード・ロック寄りのポップス、つまり「産業」系のヒット曲を集めたSony音源コンピ。とは言え、いわゆる大味な産業ロックやメロディアス・ハードな曲ばかりでもなくて、"She Looks A Lot Like You / The Clocks"、"You Could Take My Heart Away / Silver Condor"、"Innocence / Harlequin"、"Don't Leave Me Alone Tonight / Network"など、甘酸っぱいメロディーにキュンときてしまうパワーポップ的な曲も多い。ベストトラックは、ジャジーなコード感のシャッフル・ブギー"Mainstreet U.S.A. / Union"とファンキーなハード・ロックサウンドモリッシーみたいなヴォーカルが乗る"Sweet Lui-Louise / Ironhorse"。
Greatest Hits / Firefall
76〜83年の音源に92年の新録音を追加したライノ編集ベスト。西海岸のハーモニー・ロックにAOR的な洗練を加えたような、フォーキーでメロウな音なんだけど、リック・ロバーツの書くメロディやギター・フレーズにはすごく歌謡曲的な下世話なセンスを感じる。哀愁メロディに胸がときめく冒頭の"Livin' Ain't Livin'"や"I Love You"、"Sweet and Sour"といったラテン・フォーキーな曲がお気に入り。アルバム終盤に並んでる80年代の曲はどれも開き直ったような産業ハード・ロックで、それまでの流れとのギャップがスゴイ。