今日聴いたもの

Peanut Butter Wolf's Jukebox 45's / Various Artists
02年。Stones Throwの7インチ・シングルでのリリースをまとめたコンピ。Madlibをはじめ、Quasimoto、Dudley Perkinsなど、レーベル所属アーティストのヒップホップ作品の合間にレアなファンク再発モノが絶妙に配置されたスムーズで黒い1枚。22曲も収録されてるけど、ヒップホップでは珍しい3分程度の曲ばかりで、曲調もバラエティに富んでるんで全然飽きずに聞ける。清涼オルガンとキレの良いスクラッチが渡り合う、ターンテーブリストの面目躍如な"Devotion '92 / Charizma & Peanut Butter Wolf"、逆回転みたいなスクラッチが不思議ムードを醸し出す"Enter Ralph Wiggum / A-Trak"、クールでインダストリアルな"On Point / Lootpack"など。再発モノではノイジーなギターがうなるアヴァン・ファンク"Rocket Ship / The Stark Reality"('70)とJBスタイルのファンクをバックにスウィート・コーラス・グループが歌ってるような"Color / LA Carnival"('71)のインパクトが大。
Sung Tongs / Animal Collective
04年。この前聞いた最新作「Feels」とはかなり感触が違う、アコギとパーカッションを中心にしたシンプルな音で、ユルユルなアシッド・テイストと妙にメリハリのある曲展開が同居した不思議なフリークアウト・フォーク。諧謔味にみちたヴォーカルで歌われるメロディーはフラフラしつつもやけにキャッチーだし、時にビーチボーイズばりの甘いコーラスを聞かせたり。ネジの緩んだような怪しいコーラスに哀愁メロディーな"Leaf House"、子供の喋り声入りのスウィング・フォーク"Sweet Road"、アコギのベタ弾きストロークに変な電子音や変調ヴォイスが絡む12分超えの長尺曲"Visiting Friends"、ズンドコ・ビートに狂騒的なヴォーカルが乗る"We Tigers"、ダラダラした曲調が突然シャキシャキする"Mouth Wooed Her"など不可解な名曲が多数。