今日聴いたもの

His Majesty Is Coming / The In-Crowd
78年のアルバムに12インチ音源などを追加したTrojan編集盤。ソウル寄りのレゲエ好きにはたまらないメロウ&スィートな内容で、ルーツ系の曲も基本的に甘くて美メロなので聴きやすい。オリジナル・アルバムでは甘い哀愁メロディーをファルセット・ヴォーカルで聞かせるスウィート・ソウル・ルーツ"Beg You A Ten Cent"や間奏のガヤガヤした喋り声が楽しいラヴァーズ"Let's Go To The Party"、ダウナー&メロウなルーツ・コーラス"Born In Ethiopia"なんかが特にお気に入り。他に60'sソウル風な曲やカンフーなファンキー・レゲエなどバラエティに富んだ内容で、いくつかの曲で聞けるムーグ・シンセもキュートでイイ感じ。
しかしオリジナル・アルバム曲以上にスゴイのが大量のシングル曲群。メロウなソウル・テイストに加えてグッとクロスオーヴァー色が強まり、さらに12インチならではのダブ展開も加わって、イントロでワクワク、歌が始まるとその美メロとハーモニーにウットリな、ピースフルな名曲が満載で息つく暇もない充実ぶり。清涼オルガン入りの曲が多いのもウレシイ。お気に入りは多すぎてとても書ききれないけど、ニューソウルなディスコ・レゲエ"Reggae Groove"、クールでミステリアスなメロウ・ルーツ"Rasta Man No Evil"、ジャンル不明なクロスオーヴァー振りがステキなAORレゲエ"Give Us More Time"あたりは本当にシビれた。