今日聴いたもの

Prog Is Not A Four Letter Word / Various Antists
Delay '68のFour Letter Wordシリーズのプログレ編。69年から78年にかけての名前も聞いたことがないような辺境プログレが中心で、数少ない有名バンドがピッキオ・ダル・ポッツォにエッグ、エンブリオ、サヌリムだったりすることからも分かるとおり、一筋縄ではいかない(あるいは"何かが違う"感が漂う)奇妙な楽曲ばかり。しかも妙にファンキーだったりすから怖い。イントロの怪しいコーラスにヤラれるバイオリン入り変拍子ジャズ・ロック"Visitors / Visitors"(フランス)、インド・テイストの壮大なサイケ・イージー・リスニング"Les Gardes Volent Au Secours Du Roi / Jean Claude Vannier"(フランス)、フルートをフィーチャーしたグルーヴィー・ジャズ・ロックで単純にカッコイイ"Zuti List / Drugi Nacin"(ユーゴスラビア)、 エレキ・インストみたいなギター入りの哀愁ジャズロック"Omur Biter Yol Bitmez / 3 Urel"(トルコ)あたりが特に印象的。もちろん上記の有名バンドの曲はどれもオモシロくてカッコイイ。既に予告されてる第3弾のグラム編(笑)も楽しみ。
All Ten Fingers / Andy Votel
03年。Twisted Nerveから。上記コンピの選曲者自らのアルバム。主にヴィンテージ音源のサンプリングで作られてるんだと思うけど、あんまりフレーズ・ループ感がなくて、生演奏みたいに聞こえる曲が多い。大きく分けてラウンジーなエキゾティック系とファンキーなロッキン・ブレイクビーツ、そしてジャーマンなハンマー・ビートっぽいリズムにスペイシーなエフェクトが絡む形式のトラックで構成されてて、やはり三番目のタイプの曲にこの人ならではのユニークさを感じる。"Komedahead"、"Schallerova"、"B-Music"など、どれも浮遊感のあるガレージ/サイケロック・インストで、古いのか新しいのか良くわからない不思議な感覚。マルコム・ムーニーがゲスト参加の"Salted Tangerines"は当然のようにCANっぽいフワフワしたファンキー・ロックで最高。