今日聴いたもの

チョップスティック・ウィザード / 佐藤マサ&香港フラワーズ
76年のアルバムにシングル曲をプラスした、ブリッジの「続・音楽の基礎研究」シリーズ再発盤。細野晴臣のトロピカル期や小沢健二の"夢が夢なら"なんかを想起せずにはいられないオリエンタルで中華な音楽性で、ポップ・センスに満ちたメロディとソフトなヴォーカルが魅力的。特に男女デュオで聞かせるノスタルジックなジャズソング"場末哀歌"とノベルティな中華ポップス"桃娘"、エキゾティックでクールな"復讐の中華街"の3曲が素晴らしい。アルバム曲は自主制作らしい余りに簡素なアレンジの物が多いけど、チープなオルガンとリズムボックスの伴奏でゴージャスなメロディが歌われる"旅藝人"や"夢路への扉"、"蜜月旅行"あたりは歌謡化したスーサイドみたいですごくユニーク。
ア・ニュー・デイ ア・ニュー・タイム / Buzz
MORなポップ・センスやコーラス・ワークと下世話な歌謡テイストのバランスが独特なフォーキー・ポップ・デュオの79年作。オリエンタルなフォーキー・メロウ"学生手帖"、哀愁パワーポップ歌謡の"一の橋から"(コレがベスト・トラック)、ユルめのディスコ歌謡"ジン・ハウス・ブルース"など筒美京平作品を4曲収録。オリジナル曲ではエレピ・メインのメロウ・アレンジが段々感動的に盛り上がる"君に捧げるメッセージ"が好き。