今日聴いたもの

Ravish / Tulipian
90年。シティ・ポップス系ニューミュージックをユーロビートやブラコン・アレンジで聞かせる女性二人組。ちょっと音をハズシ気味なヴォーカルがアイドルっぽい。ちょっと前に聞いたシングルの後期ポータブル・ロック的な雰囲気に惹かれて買ったんだけど、このアルバムでそれっぽいのは鈴木智文作編曲の"サマーハウスの彼女たち"くらい。この曲はファルセット気味のヴォーカルで聞かせるテクノ歌謡っぽいキューティー・ポップで良かった。あとはユーロビート・ニューミュージック路線の"Gonna Gonna Gonna"もイイ感じ。
君を忘れない / 谷村新司
91年。半分以上の曲を筒美京平三木たかし鈴木キサブローといった職業作家が手がけたシンガー・アルバムで、大半を占めるブラコン・バラード系のニューミュージック歌謡は退屈だけども、ダンサブルなブラコン・サウンドに哀愁ヨーロピアン・メロディーが乗る筒美京平の"夏の二週間"や、70年代の筒美作品を思わせる本人作のヨーロピアン・ディスコ歌謡"渚にて"あたりにはグッときてしまう。もう1曲の筒美作品"Kiss"はアジアン・ポップスにもよくありそうなオリエンタルなブラコンMOR歌謡で、サビのフックにはハッとしつつも基本的には苦手なタイプ。
Que Bom!(キ・ボン)/ 菊丘ひろみ
03年。上品なジャズ・サンバ演奏をバックに穏やかなハスキー・ヴォイスでジョビンの曲などを聞かせる、リラクシンな"休日の音楽系"アルバム。アクセント的に置かれてるクラブ・ジャズ風な"おいしい水"とグラウンド・ビートっぽい"ヘカド・ボサノヴァ"が気持ちイイ。