今日聴いたもの

The Future Heads / The Future Heads
05年。性急なリズムに屈折メロディーのビート・ナンバーが満載で、コーラス・ワークも含めてホントに「White Music」のXTCな雰囲気。サイケなオルガン伴奏をバックにアカペラ・コーラスを聞かせる"Danger Of The Water"を除いて、アルバム全編ひたすらその路線一本槍というのが、初期衝動ムキ出しな感じで痛快。特に印象に残ったのはギターとドラムのユニゾンがカッコイイ"Alms"、どんどんテンポ・アップする"First Day"、疾走する哀愁ロック"Hounds Of Love"など。ボーナス・トラックのダビー・ロック"Man Made"は2ndの予告編だったりして。
Yet Mo' Funky Blues, New Standards / Various Artists
P-Vineのファンキー・ブルース・コンピの第4弾。今回は南部の歌物ブルースに焦点を当ててるんだそうで、アッパーなヤツからとことんブルージーなスロー物まで、JBファンクやノヴェルティR&R風など多彩な曲調が揃ってるけど、あくまでメインはR&Bスタイルのファンキー・ブルース。これまで以上にツボにハマる曲が多かった。
"Trouble Everywhere / Lowell Fulson"(前のめりなR&Bビートがカッコイイ)
"Dip My Dipper(alternate mix)/ Cicero Blake"(スロー・ブルース。やたらエコーの効いたギターがサイケ)
"Let's Work Together / Raful Neal"(飄々としたヴォーカルがクールなミディアムR&Bビート)
"Roll&Tumble / John Lee Hooker"(ベルベッツに通じる密やかなミニマル・ムードが最高)
"I'll Make It Worth Your While / Little Johnny Taylor"(ニューソウル感覚のクールでメロウなファンク・ブルース)
"Trouble Blues / Charles Brown"(ヒップなハモンド入りのスロー・ブルース)
"Figure Head / Lonnie Brooks"(不思議なセンスのエキゾ・ブルース)
"Right There Where You Left It / Little Joe Blue"(ファズ・ギター入りの疾走チューン)
"Juicy Lucy / Jerry McCain"(ノイジーなギター・リフがカッコイイ)
"Funky Thing / Ted Taylor" (上ずったヴォーカルがイカす、アッパーなワウワウ・ビート)
My Song Of Something / Nanette Natal
エレピが転がるメロウなクロスオーヴァーとアコースティックな4ビート・ジャズ。曲に合わせてオーソドックスなジャズ・ヴォーカル・スタイルとエキセントリックなスキャットを使い分ける女性SSWの80年作。ユニークなベースラインと跳ねるエレピが最高なジャズ・ロック・スキャット"Talkie"、フワフワ漂うような不思議な魅力のクロスオーヴァーSSWチューン"I Can Remember"がお気に入り。ムーディーなカクテル・ジャズ風の"Let's Just Fallin' Love"で披露されるカズーのソロも異彩を放ってて面白い。P-Vine再発盤。