今日聴いたもの

サンフランシスコの奇跡 / ジュン上久保
72年の和製ヘヴィ・サイケ盤の再発。全編にフィーチャーされてるノイジーなギターもさることながら、ひたすらうねりまくるベースがカッコイイ。ニューロックサウンドと歌謡曲寄りのメロディとの微妙なミスマッチ感はなかなか他では味わえない独特な世界。一部の曲でちょっとヴォーカルの弱さが露呈してしまうのが残念だけど、メロウなトワイライト・ガレージ歌謡"死んだ恋人は"、ファズ全開のブルースロック歌謡"何となく何となく"あたりはかなりイイ感じ。アングラ・ムード全開な歌詞は作詞家の千家和也
松尾和子 / 松尾和子
ビクターの2000円ベスト・シリーズ。吉田正の手になるフォー・ビートあるいは軽いラテン・リズムの都会派ムード歌謡を中心にシャンソンやタンゴ調の曲など。アクの強くない軽い歌声のせいか、ついサラッと聞き流してしまう曲が多くて、マヒナスターズの強力なコーラスがフィーチャーされた"誰よりも君を愛す"や"お座敷小唄"の鮮烈さが際立ってる感じ。ベストトラックは出だしのメロディが素敵な"ミサよタンゴを踊ろうよ"と永六輔/中村八大コンビらしいウィットに富んだ"涙にしてみれば"。